それからおよそ1ヶ月経った今日でも事態は完全に鎮静化していません。
(以下は殆どがRT(Russia Today)の記事からの抜粋です。)
この情勢を受けて、アメリカ大統領婦人であるミシェル・オバマは、2014年5月10日の母の日に"#Bring Back Our Girls"キャンペーンを展開しました。
「ファーストレディ(大統領夫人)であると同時に、2人の若い娘の母親として…(略)…誘拐された少女たち全員が無事解放されるよう祈りましょう」といったことを述べました。
これを受けてTwitterが盛り上がりました。上の写真下部にある"likes(いいね)"の数などからもそれが伺えます。
一方で、この表明が偽善的であると、批判的な見方をするTwitterユーザもいました。
彼らはミシェルを真似て写真を撮ったり、ミシェルの持つ、紙に書かれた言葉を写真編集ソフトで上書きすることで皮肉りました。
「#あなたの旦那は、Boko Haramがこれまでに殺害した人数全て足し合わせた以上のムスリムの少女たちを殺した。#死人は取り返せない。」
「私の主人はDrone(ドローン)でたくさんの子供を殺しています。」
「#Droneを使った殺戮をやめよう」
「#オバマに殺されたムスリムの少女たちはどうする?」
「私の主人は、Boko Haramがこれまでに殺害した以上の若い女性を殺害してきました。」
「誰も、私の主人のDrone爆撃によって殺された子供達を取り戻すことはできません。」
(以上がRT記事からの抜粋)
Q:何度も出てきたDroneって何??
A:無人航空機です。遠隔操縦で爆撃できる機能を備えたものがあります。
以下の動画で紹介しているDroneはミサイル4本、爆弾2つを搭載できるそうです。
Droneは主にパキスタン、イエメンに出撃しています。
テロリストを殺害するための爆撃ですが、精度が高くないために誤って一般市民を殺害することもあるようです。
先に紹介したTwitterでは、このDrone爆撃で巻き添えを喰った少女たちを返せ、と言っているわけです。
Source:http://brianbrownewalker.com/wp-content/uploads/2012/05/war-dead-child-obama-Drone-attack-victims1.jpg
C:これではどちらがテロリストか分かったものじゃないね。
A:その通りだと思います。
少し旧いですがDrone爆撃に関する簡単な統計資料を紹介します。
2010年をピークにパキスタンへの出撃回数は減少しているようです。
Source:http://youviewed.com/tag/pakistan/
返り討ちを恐れることなく完全に一方的に爆撃を行える兵器。科学が悪用されると恐ろしく感じます。
「科学の悪用」の他の例として、NSA(National Security Agency)の取組みについても近いうちにご紹介したいと思います。
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